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12.05.23


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            【 祭る 】 儀式をととのえて神霊をなぐさめ、また、祈願する








       新潟県小千谷市片貝町

       花火と職人の町で知られる片貝町は、江戸時代に天領だったこともあり、
       花火を始め鍛冶、染めなどその他多くの職人がその保護を受けて集まり、
       互いに影響し合いながら技術を高めていた
       その中の「佐藤佐平治家(忍字亭)」は酒造を営む地主であった

       当時、全国に相次いで起こった大飢饉で、秋山郷(現新潟県津南市)は
       大きな被害を受け、天明三(1783)年の大飢饉、天保七(1836)年の大飢饉で
       秋山郷の多くの村が全壊し、他の村も滅亡の危機に陥った

       この時、救いの手を差し伸べたのが佐藤佐平治であった
       
       佐藤家は以前から飢饉の度ごとに全力を挙げて被災者を救い、
       その為一時は破産寸前になったほどだったという



       十九代 佐藤佐平治は旅の道中、立ち寄った家々の囲炉裏の灰に火箸で

        忍 

       の一文字を書いて歩き、
       
        勤勉に励み、そして耐えれば良いことが必ず起こる
       
       と教えをといていた

       また、彼は信州善光寺崇拝しており、片貝の貧しい村人を連れて参拝へ赴くなど、
       人々から親しまれた彼は「忍字翁」と呼ばれ、
       現在片貝町に鎮座する「忍字亭」の由来とも言われている


       現代を生きる私たちは、彼の精神や行いから学ぶべきことがあるのかもしれない



       平成二十二年 六月
       片貝町で  生まれ はじまった 

        祭る

       この祭りは、他のどの地域にもない「片貝らしさ」が潜んでいる
       この地に流れ続ける「何か」
       それは、日本人が忘れてはならない摂理に触れるものなのかもしれない



       今年 四月
       わたしは 一枚の大絵馬の制作を始めた
       この大絵馬は、今年の祭る 広告用に使用するものなのだが、
       わたしの本当の目的は、実はそこが着地点ではなかった


       初めて片貝の地に触れてから数年が経ち
       今年の祭るには、この大絵馬が必要なのではないかと感じた

       
       昨年、長野市にて半年かけて制作し、奉納を終えた
       大絵馬『武井神社御柱大祭行列図』を経て
       片貝という地で絵馬を奉納することができたらと考えた
       絵馬本来の姿と形式が持つ 意味と可能性、そして在り方
       目的を絞り 木に向かった


       筆を置いた時、複数の光景が浮かんだ
       片貝の音や色、光
       鮮明でいて生き物のようにも感じ
       同時に奉納へピントが絞られていった
















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     今年もこの地で 人々は 祭る

       



       
       花火と職人の伝統 そして祭りの血が流れる土になる為に

       当日 忍字亭でわたしは一枚の絵図に向き合う



       越後片貝町佐藤佐平治翁邸の主との再会を果たすべく

       わたしはこの場所に 帰り 還る







               五月二十六日 

               私は 祭る





  
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by naturative | 2012-05-23 16:18 | 尾頭: OZ,life
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